わかりあう時

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年があけて、かなり遅い初詣をトオルさんとした 少し離れた神社で… 『着物みたいけど(笑)ちょっと残念だな』 『私もトオルさんの着物みたい(笑)』 帰りにレストランで食事して別れた その時クラクションがなった 桜ちゃん… 『珊瑚、彼氏なの?乗せてってあげたのに…乗りなさい』 私はドキドキした 『桜ちゃん…ここで何してるの?更紗は?』 『おばあちゃんとこ。今パパ友達のとこ送りにいったとこ』 『桜ちゃん…今日ここで私に会った事内緒にしといて…お願い』 『いいけど…仲良さそうだったし、カッコイイ彼氏じゃない。珊瑚すごく好きなのね(笑)』 『うん…大好き。すごく好きなの。私の傷は生きてる証拠だって』 『なら全然問題ないじゃない!』 『桜ちゃん、横山トオルって覚えてる?』 『忘れるわけないじゃない!珊瑚にひどいことした男の一人』 『あの人がそう…トオルさん』桜ちゃんは急ブレーキを踏んだ 『珊瑚…どういうことかわかってるの?』 『うん…私わかってるよ…』 そう言って桜ちゃんを見つめた 桜ちゃんはとりあえず沢尻の家に私を連れていった
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