わかりあう時

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私は桜ちゃんに、今までの事を正直に話した 『トオルさんは来たらダメだよって言ってたの。でも私が…』 『そういうとこお兄さんと同じね(笑)』 桜ちゃんは暖かいココアを出してくれた 『ママがしったらまた精神的にまいるから…黙ってて欲しいの』 『お姉ちゃんは珊瑚があの事件で、何がショックだったって、やっぱり身体開いて内臓手術した傷跡が1番なの。次に心配したのは子供生めるか…それは心配なかったけど 私が発見した時は珊瑚薄目開けて生きてると思った でも救急車早かったのは彼が先に呼んでたんだね…即死だって言ってたけど先に応急処置したのが良かったのかも… なるべく外出歩かないで、出掛ける時は少し遠出になさい』 『ありがとう桜ちゃん』 『お姉ちゃんは昔から神経質だからしかたないの。だからおおらかなお兄さんがピッタリだったんだけどな』 『トオルさんって少しパパに似てるんだ(笑)心配性で仕事に真面目で…建設関係の資格は取れるだけ取るって勉強よくしてる(笑)私は隣で大学の勉強してるの』 『珊瑚…あんたのそんな幸せそうな顔、私初めてみたよ。ホントに好きなんだ…いい顔してる』 『沢尻さんにも言ったらダメだよ…』 『ハイハイ(笑)』 私は頭下げて家に帰っていった 桜ちゃんがわかってくれてよかったけど、いつかばれるんじゃないかと、少し不安になった
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