嵐は突然に…

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『ママ友達にお花いただいたよ』 『綺麗なガーベラね。大学のお友達?』 『うん、もうすぐ一級建築士の資格とるみたいで毎日勉強だって。お見舞いこれないから渡しといてねって』 『しっかりしたお嬢さんね!珊瑚ママの手術決まったわよ、来週の水曜日』 『来週なんだ…ママの中からガンいなくなるんだよね!』 『そうだよ(笑)退院したらまた仕事頑張らなきゃ』 『今もしてるじゃない。パパ怒ってたよ。あのね、ママ…生活費とか私がバイトとかしたらなんとでもなるから!遠慮しないで言ってよね』 『あんた何心配してんの?これでも高いお金で仕事してたんだから!まだまだ珊瑚がお嫁にいけるお金も余るくらい(笑)保険も3つ入ってるから病院費用も余るくらいよ。そんな心配するなら勉強なさい。フランス語の翻訳家目指してるんでしょ?友達に負けないようにね!』 励ますつもりが励まされた その時藤森さんも入ってきて、手術の話しになっていた 私はこっそり病室を出た 『なんか今入れねーな』パパが突っ立ってた 『びっくりした!』私とパパは病院の中のレストランでコーヒーを飲んだ 『嫉妬(笑)でも碧も満更じゃなさそうだし藤森君なら再婚、俺もOKだ』 『パパもいい人みつけたら?お互い違う道進んでも私は一生二人の娘なんだから』 『なんかお前最近大人になったな。自分の道も決めれて、意見もハッキリ言えるようになった』 『そうかな。私はわかんないけど』 この時私はパパに真実を話そうと思った ママの手術が成功してから
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