1919人が本棚に入れています
本棚に追加
『ママ友達にお花いただいたよ』
『綺麗なガーベラね。大学のお友達?』
『うん、もうすぐ一級建築士の資格とるみたいで毎日勉強だって。お見舞いこれないから渡しといてねって』
『しっかりしたお嬢さんね!珊瑚ママの手術決まったわよ、来週の水曜日』
『来週なんだ…ママの中からガンいなくなるんだよね!』
『そうだよ(笑)退院したらまた仕事頑張らなきゃ』
『今もしてるじゃない。パパ怒ってたよ。あのね、ママ…生活費とか私がバイトとかしたらなんとでもなるから!遠慮しないで言ってよね』
『あんた何心配してんの?これでも高いお金で仕事してたんだから!まだまだ珊瑚がお嫁にいけるお金も余るくらい(笑)保険も3つ入ってるから病院費用も余るくらいよ。そんな心配するなら勉強なさい。フランス語の翻訳家目指してるんでしょ?友達に負けないようにね!』
励ますつもりが励まされた
その時藤森さんも入ってきて、手術の話しになっていた
私はこっそり病室を出た
『なんか今入れねーな』パパが突っ立ってた
『びっくりした!』私とパパは病院の中のレストランでコーヒーを飲んだ
『嫉妬(笑)でも碧も満更じゃなさそうだし藤森君なら再婚、俺もOKだ』
『パパもいい人みつけたら?お互い違う道進んでも私は一生二人の娘なんだから』
『なんかお前最近大人になったな。自分の道も決めれて、意見もハッキリ言えるようになった』
『そうかな。私はわかんないけど』
この時私はパパに真実を話そうと思った
ママの手術が成功してから
最初のコメントを投稿しよう!