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ママは順調だった
どこにも移転してなくて検査の回数も減っていった
仕事も普通にできるようになった時パパは私にトオルさんを連れて家にこいと言ってきた
緊張した。二人手を握り、家に入った
パパはもう来て、ママと話してた
『お帰り、あら珊瑚彼氏連れてきたの?』
『あのガーベラくれた人…』
『なんだ!彼氏だったのね(笑)素敵な花束だから女の子だと思っちゃった』
『かなり回復されたようで…お見舞いもいけず申し訳ありませんでした』
『資格の勉強してるんだもん、しかたないわ。頑張ってね』
『碧…彼は横山トオルくんって言うんだ。わかるかい?』
みるみるうちにママの顔が歪んだ
『知ってるわよ…全員の名前覚えてるわよ!珊瑚の事めちゃくちゃにした男じゃない!』
トオルさんは頭を床に擦り付けた『申し訳ありません。その横山トオルです』
『よくもこれたわね…あの後、珊瑚はどれだけ体にメス入れられたり、縫われたりしたと思うの?肛門や膣まで縫われたのよ?どんなに無茶苦茶にしたのよ!いいなさいよ!』
『碧落ち着くんだ!彼は彼なりに十分償いしたんだ!働いたお金を全部珊瑚のために封も切らずに俺に毎月渡してきた、事件からずっと毎日謝罪の手紙を書き続けた
昼も夜も働いて、珊瑚に不自由がないようにとお金を積み立てたり、いろんな事してきた…』
『パパはそれ黙ってたのね…私の事騙してたんだ!そんなのうわべだけに決まってるじゃない!』
ママは半狂乱だった…
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