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病院の許可が下りて、ママと藤森さんはハワイに旅だった
ママはこれから新しい道を歩むんだ…
パパは少しふて腐れてたけど諦めついたみたいだ
私は初めてトオルさんとサーフィンにいった
おんぼろ車に揺られて湘南に行った
そしてその帰りにトオルさんの実家に寄った
『あれ？もしかして…珊瑚ちゃん！』大人びたケンジ君が玄関にいた
『ご無沙汰してます。珊瑚です』
奥からトオルさんのご両親がやってきた
私の名前をきくなり、二人で土下座した。震えながら…
『おじさん、おばさん、そんな事しないてください、お願いします』と私も頭を下げた
トオルさんがとにかく上がろうと言ってくれた
『あの、私達付き合ってるんです。最近、私の両親にも承諾もらいました。なので、こちらの家にも付き合うの認めて貰おうと思ってお邪魔しました』
ご両親もケンジ君もびっくりしていた
『あなたをあんな目に合わせた息子なのに…許してくださるんですか？』とおばさんは涙を浮かべた
『１番最初に救急車呼んでくれたのトオルさんなんです。その時の応急処置なかったら、私死んでました。ある意味私の命の恩人なんです』
『親父達に苦労かけてすまなかった…許してもらえたから』
トオルさんの家族にも春がきた瞬間だった
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