私達の事

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私の会社勤めが始まった 始めは電話や雑用ばかり。でもなかなか慣れなくて一日はあっという間だった 家に帰るとママと藤森さんは笑ってた 『すぐになれるわよ。私だってそうだったわ』 『俺なんかもっと酷かった(笑)ただのパシリだもん』 今日は藤森さんが料理をしていた 『藤森さんは器用だね、なんでもできるんだ』 『大学時代はイタリア料理の店でバイトしてたからな(笑)しかも独身生活長かったからな』 『パパなんかいつもの居酒屋専門…この前私店行って、大将にパパきたらオマカセで野菜とか魚食べさせてって頼んできた』 『あんたお節介女ね(笑)』 『最近私の事紅雀って言うのよ、ピーチクパーチクうるさいって』 ママと藤森さんは大笑いしていた 週末はいつもトオルさんのマンションに泊まりに行った トオルさんも料理が上手 『トオルさんって煮込み料理得意なんだね』 『昔から料理好きだよ。お袋看護師だろ?子供の頃から俺みんなのご飯作ってたから』 『圧力鍋使ってるなんて本格的(笑)』 『会社勤めしだして、東京の寮入った時初めて自分の物買ったんだ(笑)』 『ごめん…私のために』 『馬鹿だな(笑)今役に立ってるじゃないか。週末こうやって一緒にいれるのが、すげぇうれしい』 私もそうだった。貴重で楽しい時間だ
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