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そして未来に
三年後、私はなんとか仕事も任せてもらえるようになった
トオルさんはあらためて私にプロポーズしてくれた。初めて薬指に指輪をもらった
そしてパパ、ママ、藤森さんの前に座って
『お嬢様を僕にください、一生かけて守ります』と挨拶をした
三人は泣きながら、頼みますとトオルさんに頭を下げた
そして、しばらくしてお互いの家族で顔合わせをして結婚式の日取りを決めた
不思議とママが早く花嫁姿みたいと言ってきた
派手な式ではなかった
お互いの身内とお互いの会社の人だけの式
お色直しもない。あのママのウエディングドレスだけだ
ママはうれしいと喜んでくれた
幸せな結婚式だった
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