プロローグ

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ザアァァァ―――---- 雨が絶え間なくふりつづき、コンクリートに大きな雨粒を叩きつけている。 とある日曜日の夕方、バイトから1人の少年が自宅のアパートに帰宅した。 「ただいま……」 家には誰もいない。部屋は再び静寂に戻る。 少年は濡れた傘を傘立てに放り込み、靴下を洗濯機に投げ入れ、それきり声を発することも無く部屋の片隅に置かれたベッドに身を預けた。 少年の名は柊 潤、この物語の主人公である。
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