第2章

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『桐生って、実は新道家の分家なんだ。それであそこにいる桐生はね、俺よりも魔力が上だって噂された時期があって、はっきりさせて本家が上だってことを示すために俺と戦わせたんだ。結果はね…』 新道は言葉を詰まらせた。 『まさか…お前が負けたのか?』 『ううん。ギリギリ勝つには勝ったんだけど、多分…宏介は本気じゃなかった。俺の予想では7割くらい…』 その言葉に隼は驚きを隠せなかった。 『まじかよ…!?』 『それに、西蓮寺は日向の分家。次の試合一筋縄じゃいかないよ。隼。』 隼はいつになく真剣な顔つきで 『そうだな…』 と答えた。
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