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崩壊のはじまり
自分の居場所が、ないと感じることが多かった。
理由なんてわからない。
幼稚園の6人がけのテーブル。
ぴかぴかで、天井の蛍光灯が写りこんでいた。
よくあたしは、その向こう側が、自分の本当の居場所なんだと、行こうとしてた。
頭をがんがんぶつけて、毎日頑張ってた。
友達はいなかった。
早生まれで身体も小さく知恵遅れ。
色白さが、異質ささえ放ち、益々奇行が目立った。
端から見れば、大人しい子。
大人たちの印象は、そんなとこだろう。子供の中では、気持ち悪いとか、暗いとか…。
家に帰ると、ママがパパと喧嘩。
おばあちゃんが泣く、弟は赤ちゃん。
あたしは、茫然とするしかなかった…。
そんな事が、ほぼ毎日だった。
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