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まぁこの子が泣き虫なのかもしれないけれど、でもなんだか違和感。
僕は再度しっかり女の子の足を見てみた。
確かに膝に擦り傷がある。血が滲んでいたそうだが…
…あれ?
擦り傷にしては、血の匂い激しすぎないか?
違和感の正体に気付いて、僕は鼻をひくつかせた。
そうだ、この匂いは擦り傷程度の血の量じゃない。
もっとたくさんの、血溜りの匂い。
僕は鼻を利かせて匂いの元を辿った。
頭じゃない…手、膝よりさらに下…足元!!
匂いの元は草に隠れて見えなかった少女の足元から漂っていた。
少女の足元の草を分け、見てみると
げ。
そこでは割れたガラスが足に刺さり、血溜りが出来てる大惨劇が起きていた。
川原はきれいにぃぃぃいいいいい!!!!!!!
とりあえず一旦また女の子を座らせて、僕は足の傷を見た。
かなりがっつり刺さってる…これを踏んで転んだんだな。
全く誰だよ割れ物地面に放置するうつけ者は!?
もし肉球傷ついたらどうしてくれるんだ!!!
僕は内心放置したやつに呪いを掛ながら、この傷をどうしたものかと考えた。
基本人は人が治すべきだが、如何せん傷が深く血も止まらない。
…しょうがない。
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