第2章

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「キャーキャーうるせんだよ。邪魔。」 日頃といい、今日といい、俺はいい加減腹が立っていた。 『ちょっと、そんな言い方…』 もう一人の女子が俺に近付く。 言い方がきついかもしんねーけど俺には関係ねんだよ。 それにたかがボール当たったくらいで何騒いでんの? 「冷やせば治んだろ。いい加減、どいてくんない?」 こういう女子はいつもこんな状況になると泣き出す。 ほら、今日も… 『誰が…』 ………は? しゃがんでいた女子が目を閉じて振り返った。 『誰があんたみたいな最低な奴にキャーキャー言うかっ!こっちだっていい迷惑なんだから!』 .
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