葉賀 美幸という女

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家に着くとある事実に気づいた。俺……有り得ないぐらいに腹減ってる。 そう言えば、望と一緒に食堂に飯を食いに行こうと二人で食堂に向かったのはいいが、どういう流れか体育館裏で女子に告白される練習することなって…… そのあと、和志が来て俺は中村んとこ行って気づけば昼休み終わって……俺昼飯食べてねえじゃん。 どうして告白される練習なんかしたかな? 別に告白されるのに練習はいらなくね? する練習なら分かるけど…… なんかいまいち釈然としないことに気づいたので、俺は望にメールで『今度は告白する練習しよう』と送った。 すると、メールエラーとすぐに返信が返ってきた。どうやらあいつは俺にアドレス変更を教えなかったらしい。少しイラッとしたのでアドレス帳から望の名前を消した。 するとまたメールが来た。見てみると知らないアドレスからで、望のアドレス変更を告げる物だった。なんかイラッとしたので登録はまたすることにして、俺は冷蔵庫の中を覗いた。 冷蔵庫の中には卵が数個にマヨネーズだけ。寂しい冷蔵庫だ。 俺は卵を全て使い大きな卵焼きを作り、それにマヨネーズをかけ少しだけミャーに分けてやった。 そしてその夜は膨大な量の課題と格闘した。
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