シルバーツ

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人類史上最悪の世界大戦より50年余り。 それは禍根と敵愾心を残すままに終結した。 多くの人命と国が消失するまでに至ったそれは、何も生み出しはしなかった。 この世には、超能力者が当たり前の様に存在する。 異端を恐れた大衆は、時代の流れにより、いつしか超能力を技術転用する術を見い出した。 今ある科学技術は、そうした影響を広く受けている。 大戦時も同様であり、数多くの新技術が投入された。 その中に、最も特異な能力が在った。  『干渉力』 あらゆる事象に干渉出来る、狂気の能力。 それを応用した兵器は、人の常識を打ち破り、多大な災害をもたらした。 環境破壊や汚染が危機的なレベルに達し、星の命を危ぶませている。 地球という惑星そのものが、今、滅びの運命にあった。
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