28人が本棚に入れています
本棚に追加
/203ページ
人類史上最悪の世界大戦より50年余り。
それは禍根と敵愾心を残すままに終結した。
多くの人命と国が消失するまでに至ったそれは、何も生み出しはしなかった。
この世には、超能力者が当たり前の様に存在する。
異端を恐れた大衆は、時代の流れにより、いつしか超能力を技術転用する術を見い出した。
今ある科学技術は、そうした影響を広く受けている。
大戦時も同様であり、数多くの新技術が投入された。
その中に、最も特異な能力が在った。
『干渉力』
あらゆる事象に干渉出来る、狂気の能力。
それを応用した兵器は、人の常識を打ち破り、多大な災害をもたらした。
環境破壊や汚染が危機的なレベルに達し、星の命を危ぶませている。
地球という惑星そのものが、今、滅びの運命にあった。
最初のコメントを投稿しよう!