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「は、博士?」
フィフィの様相に困惑するミリア。
そんな彼女に、フィフィは悲哀の眼差しを向ける。
その瞳に、ただならぬ何かを感じた。
「ミリアさん。
ううん、みんなに話さなきゃいけない事があるの」
せねばならない事が明確となる。
胸に在る絶望を押さえ付け、己の責任と罪に向き合わねばならない。
それが、世界を破壊した自身の業であり、成さねばならない贖罪だ。
自分には、今を悲観し、嘆く資格など無いのだから。
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