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「…出来る限りの事をしてみせるわ。
気候変動の回復は簡単にはいかないけど、被災地の回復は可能だと思う。
これはあたしに任せて」
フィフィの言葉に驚きを隠せないミリア、その他の面々。
「え?
可能なんですか?
…でも」
「先程ミリアも言ったが、着弾地点には、今も反転作用が残っている。
それ用の防護服を着用していて、18時間しか耐えられない空間だぞ?
対処など不可能だ」
ミフユが真っ向から否定してみせる。
「制限時間内に対処は可能だわ。
改善してみせる」
それに臆する事無く答えるフィフィ。
「あんたは実状を知らなすぎる。
“新時代の女王”だかなんだか知らないが、あんた1人でどうこう出来る程、事態は易くない」
「ちょ、ちょっと…ミフユ…?」
冷たくフィフィに当たる同僚を前に、動揺を隠せないミリア。
「私はあんたを認めてない。
あんたが残し、生み出したのは無数の死体だけだ。
新時代?
笑わせる。
これは世界の終末だ!
私達は、あんたの尻拭いをしてたって事だ!」
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