再生への道

10/11

28人が本棚に入れています
本棚に追加
/203ページ
或いは…? 様々な考察を巡らすが、彼らの計画を成功させるには、自分の知る『干渉力』以外有り得ない。 暫しの沈黙の後、フィフィは口を開いた。 「…地球の再生を行うなら、大地の活性化だけでは足りないと思うの。 いくら地上から促しても、伝達エネルギーは拡散するし、浸透するには時間がかかる」 「え…う、うん。  その通りです。  外部からでは効果が薄い… 元々長期的なプロジェクトですが、現段階では間に合わない」 彼らとて理解している。 自分達の限界を。 「だから、内側からそれを促す必要があるの。 でも、ただ活性化させるだけでは、更に星への負担が増す事になる」 フィフィの主張に、別作業をしていた研究員も注目する。 今、新たな可能性が、正に示されようとしている。 「星の力だけでなく、別個のエネルギーでサポート出来れば、早期に地球環境を回復出来ると思う」 フィフィの語るそれは、 「内部って… 深層に介入出来るような技術力なんて、存在しませんよ」 「外部エネルギーって、いったいどうやって…」 室内から、疑問視する声は多い。
/203ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加