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或いは…?
様々な考察を巡らすが、彼らの計画を成功させるには、自分の知る『干渉力』以外有り得ない。
暫しの沈黙の後、フィフィは口を開いた。
「…地球の再生を行うなら、大地の活性化だけでは足りないと思うの。
いくら地上から促しても、伝達エネルギーは拡散するし、浸透するには時間がかかる」
「え…う、うん。
その通りです。
外部からでは効果が薄い…
元々長期的なプロジェクトですが、現段階では間に合わない」
彼らとて理解している。
自分達の限界を。
「だから、内側からそれを促す必要があるの。
でも、ただ活性化させるだけでは、更に星への負担が増す事になる」
フィフィの主張に、別作業をしていた研究員も注目する。
今、新たな可能性が、正に示されようとしている。
「星の力だけでなく、別個のエネルギーでサポート出来れば、早期に地球環境を回復出来ると思う」
フィフィの語るそれは、
「内部って…
深層に介入出来るような技術力なんて、存在しませんよ」
「外部エネルギーって、いったいどうやって…」
室内から、疑問視する声は多い。
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