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軽く溜め息を付いて答えるミフユ。
彼女はもともと、冷静に物事を推し量れるタイプだ。
彼女なりに、フィフィへの言動を反省している。
「…博士、大丈夫かな…?
あんな無理して、1人で…」
「私が言うのもなんだが、真に博士を苦しめているのは、エリシャって人の事だろ。
それに関しては、私達ではどうにもならないと思うが」
冷たい言い方だが、彼女達はエリシャを知らない。
フィフィの今の心情を推し量るのも難しく、何より、彼女にしてみれば、それを知ってから日が浅すぎる。
アノンとの件、そして、その後のフィフィの姿。
それを思えば、掛ける言葉が見つからなかった。
「そう…だけど…
誰にも理解されないなんて、悲しすぎるよ」
フィフィを憂うミリア。
せめて、戻ってきた時に優しく歓迎したい、そう思わずにはいられなかった。
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