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ミフユは眠れる女性を抱き上げ、まじまじと見据える。
控え目に見ても、おそらく17、8歳だろう。
こんないたいけな少女が、何故こんな所で眠りに落ちているのか。
謎は尽きない。
「一旦戻ろう。
位置情報は記録してあるから、改めてこの周囲を探索すればいい」
ミフユの提案に同意する2人。
彼らは知らない。
その少女がどれ程の可能性を秘め、そして如何様な未来を導き出すのかを。
まだ彼らは、その運命が、今日この時から大きく動き出した事を知る由もなかった。
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