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「これで…ラストォォォォ!!」
ドォォォン……!
「ふぅ…」
そう叫んでため息をついたのは、150㎝くらいの男の子だ。もっとも顔は深く被ったフードで見えないが…
「やっぱ、お前すげぇな」
そういって近づいてきた男の子もまたフードを被っていた。しかしこちらは、浅く被っており顔は見ることが出来る。
「いやいや。たいしたことないよ。全然。」
「…これがたいしたことないっていえる状況か?」
紅いフードを被った少年が後ろを指差した。
…そこには上半身と下半身が、ばらばらになった悪魔や魔物がいた。いや、あった。
「あはは…ちょっと無理かも…」
「はぁ…処理するこっちの身にも……!?」
「…来たね。大ボスさん」
「ほぅ…これだけの軍勢を退けるとは……なかなかやるな。だが…わたしが出て来たからには貴様らに勝ち目は無くなった!!」
そういってるのは…人の形をした人じゃないもの、魔族の上、つまり魔王ということだ。
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