†落ちこぼれ†

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「ハハッ見ろよ!今日もまた追いかけられてるぜ!!」 「ほんとだー。よく飽きないね」 「でもアイツが追い掛け回されてるの見るのはもう日常茶飯事だな」 「よく退学にならないわね…」 「そうよ。さっさと退学にすればいいのよ。落ちこぼれのくせに…」 ―――そうここは一番大きい学院であり、また優秀な成績を誇っているのである。 落ちこぼれが入学できるような甘い学校ではないのだ。 …だが、アイツだけは毎回テストの点数が悪く、学院最下位でも、なぜか退学にならないのである。 だから他の生徒からは、疎まれているのである。 (今日も好きかって言ってくれちゃって…胸くそわりぃ) そんな生徒の中にもこう思っている生徒が居た…
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