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(あいつもあいつだぜ。なんで落ちこぼれになんかになったんだろうな。…不思議だ。)
リュウは昔から何でもできた。近所からは、神童などとも呼ばれていた。
そのリュウに無傷、さらにこてんぱんに、やっつけてしまったレイはリュウの遥か上の存在だといっても過言ではない。
なのに…何故?―――
リュウがそんなことを考えてるときに当の本人は…
(ちっ…今日に限ってしつこいな…大事な集まりがあるのに…)
心の中で悪態を着いていた。
「こら~!まちなさ~い!!」
(しょうがない…使うか…『魔法』を)
こんなことを考えてるレイ。だが、レイは落ちこぼれ。魔法もろくにつかえないのに何故こんなことを…?
レイは小さく呪文を唱え始めた。
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