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いつもの登校風景。
登校中の生徒は俺を指差して話したり、笑ったりしている。
なんでかって?
それは・・・
・・・俺が落ちこぼれだからだ。
しかも学園始まって以来の落ちこぼれだ。
だからいつも生徒達に笑われている。
母さんや妹が嫌っている理由もこれだ。
そんな俺にも友達くらいはいる。・・・少ないけど。
「おーい!ケビン~♪」
おっ、噂をすれば!
「お~っすライル!」
「周りの奴等なんか無視して、さっさと学校行こうぜ!!」
こいつが数少ない友達の一人のライルだ。
ライルは俺とは真逆で優秀な生徒で学年1、2を争っている。
こいつは学校で初めて魔力じゃなくて、俺自身を見てくれた奴だ。
感謝はしているけど、恥ずかしくて礼なんてできないでいる。
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