彼女はA級詐欺師

出会い

｢ちょっ勝負かけるか！｣
今の自分にはなかった攻撃的な面が生まれ様としてたかもしれない。

ナンパは高校の頃、オールの真夜中のデニーズで、罰ゲームでやって以来だった。
小学校の同級生の貴志が、｢暇つぶしにドリンクバーのちゃんぽんで何がはいっているか？当てるクイズ出さないか？｣と貴志は目の前にあるグラスをストローでブクブクいわせて続けた。

｢そして、一番最初に間違えた奴が｣と言って窓際に座っている女子大生らしき二人をストローで差した。
そこにいた僕を含めた四人のボルテージは、言うまでもなく急上昇した。