仲村 烈

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「おはよっ、疾風♪ あー‥ よ、烈」 俺の名前だけ声のトーンを低くする女 ‘藍’チャン‥ 不覚にも俺はこいつに惚れかけた。 それも十秒で失恋したけどね? 俺よくあるんだ 隣のお姉さんとかさ? 幼稚園の先生とか でもこの藍は質が悪い 入学式で友達になった疾風って奴以外には優しさなんてなかった とにかく酷い でも、 その疾風ですら藍チャンを恐れてる‥ 優しさすら女王様な彼女は…すっごいです! そんな彼女は 入学式から態度が悪かった。 友達だった奴と一緒にクラスわけを見てる時 「あんた邪魔」 後ろから身長の高い女に怒鳴られる。       邪魔 俺の容姿を見て喧嘩を売る女子なんていなかった、昔は。 少し調子にのってたのに、この女に崩された。 けど、 なんか見とれてしまっていた。 「あんただって、ほら 後ろの子あんたのせいで見えなさそうにしてるぜ?」 いつの間にか、もめ事の嫌いな友達はいなくなって 俺一人‥。 勝手にいなくなるなよ?
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