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急ぎ足で待ち合わせ場所までいくと、真姫さんはもう待っていた。
「石田くん」
彼女は微笑みながら手を振る。
「ごめん、待った?」
「いや、全然」
「ならよかった」
その日は、二人でたくさん話した。いくら話しても、話題が尽きることはなかった。
二人でコーヒーを飲みながら。
本当に楽しかった。
彼は、彼女を愛していた。
ーしかし、
彼女の最期がこんなにあっけないものだと、誰が想像出来ただろうか?
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