その名は、阿修羅...

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〔チヒロ〕 「皆知っていると思うけど『シン』のために阿修羅についての説明から始めるよ」 〔シン〕 「(今僕の名前強調したな)」 〔チヒロ〕 「まず阿修羅の特徴として上げられる事は 1.子供でも全長7メートルはある巨体である 2.外見の特徴は8本の足がある 3.とても凶暴で肉食(人間も食べる)である 4.身体は、普通の攻撃では傷一つ付けられないぐらい硬い甲羅でおおわれている 5.阿修羅に狙われたら、まず逃げられない。 まあざっとこんな感じかな」 〔シン〕 「そんな奴どうやって倒すんだ?」 〔チヒロ〕 「阿修羅を倒すには、阿修羅が脱皮して間もない甲羅がまだ柔らかい時を狙う事だね」 「そして阿修羅がこの洞窟に居る事を確認したときには、もう脱皮の準備にはいっていた」 〔シン〕 「つまりこれから脱皮するから それまで阿修羅の近くで待機して 脱皮したところで、いっせいに叩く...て事か」 〔チヒロ〕 「そのとうり♪ それに組み立て式大型ボウガンも4台もってきたから、必ず阿修羅を倒せるさ」 〔シン〕 「それを運ぶためにあの二人も連れて来たのか」 シンはそう言いながら狩人達の後ろのほうで 汗だくになりながら大荷物を運ぶナスカとファーベンを見た 〔チヒロ〕 「新人狩人のあんたらには 阿修羅の相手は無理だ...って言ったのに一緒に行くってきかないから仕方なく連れて来たってわけ、 まあ大荷物だから人手が多いのは たすかるんだけどね」 そんな事を話しているうちに 阿修羅が脱皮のために眠っている場所にたどり着こうとしていた 〔チヒロ〕 「皆、もうすぐそこだ あの角を曲がったらもう目の前だよ 大きいからって皆びびるなよ...」 そう言いながら洞窟の角を曲がった先を見たチヒロは、 言葉を失った 〔シン〕 「どうした?」 シンはチヒロに問いながらチヒロの視線の先を見た そこには、確かに阿修羅がいた しかしそれは、ただの抜け殻だった 〔チヒロ〕 「全員警戒体制!!!」 チヒロは狩人達にそう叫んだ その一言でチヒロが何を見たのか、最後尾の狩人までの皆が理解した そう... 阿修羅は予定より早く脱皮してしまっていた。
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