その名は、阿修羅...

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〔チヒロ〕 「シン!下がれ!!」 チヒロの言葉は、シンに 届かなかった 〔シン〕 「阿修羅...お前さえ倒せば....」 シンは、大槍を構えた 〔シン〕 「はあああああああ!!!」 シンは、阿修羅に向かって走りだし 阿修羅に切り掛かった しかしシンの大槍が阿修羅に触れる前に 阿修羅がその巨大な足でシンを弾き飛ばした ドン! シンは、洞窟の壁にたたき付けられた 〔シン〕 「・・・つぅーーー」 たたき付けられた痛みで 動きが鈍いシンを 阿修羅が睨み付けた 〔シン〕 「いきなり、ヤバイな」 シンがつぶやいたその時 阿修羅はその巨大な足でシンを踏み潰そうと 足を上げた その時 ズン! 阿修羅の上げた足の関節に矢が突き刺さった それはチヒロが放った矢だった 痛みに怯んだ阿修羅に 弓矢隊の矢が降り注いだ チヒロはその中 まだ動きの鈍いシンのもとえと駆け寄った 〔チヒロ〕 「シン大丈夫か?」 シンは、苦笑いを浮かべうなずいた 〔チヒロ〕 「無茶してお前が死んだらもともこもないだろ!!さあ肩をかせ!」 シンはチヒロに支えられながら阿修羅からはなれ 狩人達のもとへ、戻った 〔チヒロ〕 「よし!皆、阿修羅に矢を浴びせつつ 後退!!」 「作戦どうり大型ボウガンで阿修羅を撃つ!!」 大広間へ、後退し続ける 狩人達 そんな中、シンが肩を支えられながらチヒロに言った 〔シン〕 「ゴメンな...いきなりこんなざまで...」 「でも、一人も犠牲者を出さないためには 僕が阿修羅を倒さないと.... シンの話しを強引に止めるように チヒロが話し出した 〔チヒロ〕 「シン!.... わかっている、皆わかっているから 一人でなんとかしようなんて考えるな」 シンはうなずいた 〔シン〕 「ありがとう...」 〔チヒロ〕 「まあルリちゃんのためだ、誰も死んだりしないさ!」 シンはクスッと笑った 〔シン〕 「そうだな 皆、ルリや村の人達の悲しむ顔なんて 見たくないからな」 シン達は大広間にたどり着いた
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