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雪が深々と降り積もる森の中で
三人の狩人と大獣の命懸けの戦いが繰り広げられていた....
〔チヒロ〕
「ナスカ!サーベルライオンがそっちに行った!!」
〔ナスカ〕
「分かっている! ファーベン!!俺が獲物の足を鈍らせるから、おとりになって獲物を罠の所までおびき寄せろ!」
〔ファーベン〕
「了解!」
ファーベンがサーベルライオンの前に飛び出した
〔ファーベン〕
「そらどうした?目の前に獲物がいるのに何も出来ないのか?このデカブツ!!」
「ガアアアアアアア!!!」
サーベルライオンがその体長5メートルはある体を奮い立たせ襲い掛かる
〔ナスカ〕
「よし!ファーベンの挑発にかかった!」
ナスカは力強く弓を引き
ファーベンを追って森を駆け抜けるサーベルライオンに目掛けて矢を放った
「! グァァ!?」
カン!!(木に刺さった音)
〔ナスカ〕
「何!?かわしただと!?」
矢をかわしたサーベルライオンがナスカに向かって来た
〔ナスカ〕
「チッ」
〔チヒロ〕
「まずいな...、ナスカ.ファーベン逃げるぞ!!!」
チヒロ達三人は、森を抜け平原へ出た
〔ナスカ〕
「チヒロさん上手く巻きましたね」
〔ファーベン〕
「ナスカぁ 外すなよ、本気で喰われるかと思ったぞ」
二人はホッとして足を止めた
〔チヒロ〕
「お前達!止まるな走れ!!サーベルライオンからはそう簡単には逃げられないんだ!!」
チヒロの怒号が鳴り響いたその時
森から怒り狂ったサーベルライオンが飛び出してきた
〔ナスカ.ファーベン〕
「!ヒィィィィィィ!!」
必死に逃げる二人だが
障害物のない平原ではサーベルライオンのほうが足が速く、みるみるうちに二人の背後えと近づき今にも飛び掛からんとしていた
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