平穏な日々に....

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シンは、ピスカ村の雪下奥深くの牢屋に入れられていた 様子を見に来たチヒロに シンが問い掛けた 〔シン〕 「なあチヒロ...ルリはどうなった?」 〔チヒロ〕 「ルリは身体が弱いから自宅監禁になったよ」 安心したようにため息をつくシン 〔シン〕 「そっか..よかった...」 クスっと苦笑いを浮かべるシン 〔シン〕 「なあチヒロ、なんで僕達が旅に出ようとしていた事がわかったんだ?」 〔チヒロ〕 「ナスカとファーベンのおかげだよ」 〔シン〕 「?、なんであの二人?」 少し微笑むチヒロ 〔チヒロ〕 「あの二人はルリ目当てでシンの家にいったんだよ そしたらシンもルリもいなかったから.... それに....」 〔シン〕 「それに?」 ........ 〔チヒロ〕 「ルリの余命があとわずかだと村長に聞かされていたから」 ..... 〔シン〕 「なるほど、僕の行動は 村長さんとチヒロには おみとうしか」 〔チヒロ〕 「.......」 その時だった、通路の向こうから 村長の付き人が護衛と共に歩いてきた そしてシンがいる牢屋の前で立ち止まった 〔付き人〕 「来なさいシン・ミナギシ、あなた達兄妹の処分が決まったわ 村長が二人に直接伝えます」 シンは付き人.護衛.チヒロに連れられ 村長の部屋へとやってきた コンコン 〔付き人〕 「村長、シン・ミナギシを連れてまいりました」 〔村長〕 「どうぞ」 付き人に連れられ入った村長の部屋には数人の狩人が待っていた その中にルリの姿もあった 〔シン〕 「ルリ、大丈夫だったか?」 〔ルリ〕 「ええ、自宅監禁といってもいつもの生活とかわらなかったから」 〔付き人〕 「んっんん!...これより脱村の罪を侵した シン・ミナギシ ルリ・ミナギシに 村長より処分を言い渡す!」 〔村長〕 「シン・ミナギシ... 君にはここにいる上級狩人達と共に[阿修羅]を倒してきてほしい...」 〔シン ルリ〕 「!!・・・阿修羅!?」 シンとルリは 驚きを押さえ込む事が出来なかった
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