平穏な日々に....

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[阿修羅]とは この世界でもっとも強く もっとも凶暴な生き物である 〔シン〕 「この村は、阿修羅に狙われているって事ですか?」 〔ルリ〕 「いったいいつから....」 〔村長〕 「一月ほど前に村の近くの山に洞窟を掘り、住み着いていたらしい...お前以外の狩人達は知っていたがな」 シンは少し怒ったように村長に問い質した 〔シン〕 「なんで!?僕には知らせなかったんですか!?」 その質問にチヒロが答えた 〔チヒロ〕 「それは、シンがその事を知れば例え一人でも阿修羅を退治にいってしまうからだよ」 クスッと笑うルリ 〔ルリ〕 「流石チヒロさん、兄さんの事を良く解ってますね」 〔シン〕 「な!なぁにぃ!?」 村長が強引に話しを戻した 〔村長〕 「んっ!んんン! とにかく阿修羅を倒せばお前達兄妹の旅立ちを認める!!」 〔シン.ルリ〕 「本当ですか!!?」 シンとルリは いっきに食いついた だが、村長は少し重い口調で話しだした 〔村長〕 「ただし条件がもう一つある。 阿修羅狩りのメンバーを誰一人として死なせるな。 これが条件だ」 〔ルリ〕 「そんなの無理じゃないですか!私知ってますよ、他の村が阿修羅を狩るのに 凄腕狩人五十人で戦って倒したけど 生き残った狩人はたったの四人だったって話しを!!...」 「兄さんも何か言ってよ!」 そう怒鳴った後ルリは シンを見た シンは口を開いた 〔シン〕 「条件は、[阿修羅狩り]と[狩人達の命を守る事]この二つですね。 それで脱村の罪は、許されて 旅立ちも許可されるんですね」 〔村長〕 「そうだ」 シンは迷う事無く答えた 〔シン〕 「その条件!受けます!!」 こうして シンは、ルリの心配をよそに阿修羅狩りに参加する事になった....。
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