擬人島へようこそ!

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私の名は、フィール・アルベルト。フレジスト王国の王子だ。 私はこの国から出た事がない。何故なら父に軟禁されていたからだ。 何故軟禁するかははっきりとは分からない。 …だが、なんとなく分かる‥逃げられたくないからだろう。 私はもう18だ。そう言って父を必死に説得して軟禁を解除して貰った。 この日の夜、私はこの国を出る事を決意した。 歩くより船旅が良いと考え、明日はその為の食料を買いに行こうと、早く床に就いた。 次の日、町に食料を買いに出掛けた。 初めて訪れる場所に少しドキドキし、適当に手軽に食べれるような物を買って帰った。 私の姿は城に住む者しか分からない。 だから国民は王子が買い物をしてるだなんて思ってもみないだろう。 私自信、初めてのお使い気分だからな。 今買った物を見つからないようにするのはけっこう難しい。 常に兵がいるものだからバレてもおかしくない。 だが兵にならバレても大丈夫だ。目で脅し、父に話そうとする者がいれば……。 これが身内にバレれば私の計画は全て終わりだ。 父の耳に入ったら又軟禁生活に戻るだろう。それは絶対避けたい。 でないと私の人生はつまらないまま終わってしまう。それは嫌だ。 だから私は旅をしたいと思った。 だが、船はどうする… 船がなくては船旅が出来ない。 もう一度町に出掛けてみよう。もしかしたら船屋があるかもしれない。
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