擬人島へようこそ!

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私は色んな商店が並んでいる一番向こうの端にある一軒の店を訪れた。 その店の隣りには船が沢山並んでいたから船屋だとすぐ分かった。 店に入ると沢山の船が壁に立て掛けられていた。 「いらっしゃい!!うちは良いのばっかだよ」 見るからに三十代後半おじさんが喋りかけてきた。 だがその笑顔は三十代後半とは思えない爽やかさだ。 「あの、一番安い船はいくらですか?」 お金はあまりない。食料を買った後だから余計にない。 だから取りあえず一番安い船の値段を聞く。 「一番安いので…500パイル(1パイル=100円)かな」 それなら買える…!! 二番目も一応聞いておこう。二番目の方がまだましそうだしな。 「二番目に安い船はいくらですか?」 「二番目は…4500パイルだよ」 いきなり値段上がるとは、予想外だった…。桁が違う… 私の今の所持金では到底買えない。 「では、一番安い船を下さい」 そういってポケットからきっちり500パイルだしておじさんの手の平にのせる。 「まいどありー!!」 そういっておじさんは店の外にでた。 私もついて行き店の外に出る。おじさんは私が買った船を私の目の前に置いた。 ……ボロイ。
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