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人が二人向かい合って座るくらいのスペースしかなく、全て木で作られてる。
ちゃんと打ちきれてない釘が気になる所だ。
こんな船で旅は出来るのか…?
そう思っても仕方がない。
金がないから仕方がない事だ。
城にいる時は金なんて必要がないからと言って貰った事がない。だから今回母から金を貰う時緊張した。
何に使うのか聞いてこなかったのは助かった。
流石は母だ。優しい…
流石にこの船は持って帰れないな。
だからおじさんに此所に置いてて貰えないか交渉してみる事にした。
「すみません。この船今夜とりにきますから夜まで此所に置いて貰えませんか?」
「ああ、それぐらい良いよ。じゃあちゃんと取りにこいよ」
「はい!有難う御座いました」
笑顔で御礼を言い、その場を後にした。
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