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眠気が残る重い瞼を開くと、真っ暗で今が夜だと分かった。
私は起きて水道に向かい歩いていく。蛇口を捻るとザーザーと水が出てくる。
そこに手を出し水を掬い上げ自分の顔目掛けてかける。
目が覚めた…
そして近くにあるタオルで濡れた顔を拭き、使ったタオルをその辺にかけておく。
私はベッドの横にある昨日詰めた荷物を持ち部屋を出た。
そっと物音を発てず廊下を歩いて行く。
暗がりであまり見えないが誰かがいるのが分かる。
多分見張りの兵だろう。
見つからないようにしなければいけない。
さて、どうして抜けようか…
見張りを倒す、か?倒すといっても峰打ちだが…
手っ取り早い方が良い。
兵は嬉しい事に数が少ない。
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