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少年は中庭に出ると、そこは不思議な空間が広がっていた。
中庭にはいくつかのベンチがあった。
そのベンチに一人の女の子が座っていた。
少年は女の子の所に歩いていった。
「こんにちは。」
少年は女の子に挨拶をしたが、
「……。」
返事は返ってこなかった。
少年は、まぁいいや。と思いながら中庭を歩いていった。
そこまで広くなかったのですぐに同じ場所に戻ってきた。
少年は腕時計を見ると、バスの時間が迫っていた。
最後にもう一度、女の子に挨拶をしようとすると、
バタバタ…
女の子が走り去っていった。
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