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貴方の眼の前に突如現れた真っ黒な上質な毛に覆われた狼、否、猫か?
背中の方にゆらり、ゆらりと揺れる長い尻尾、猫と云っても、人と同じ様に立ち、黒のタキシード、真っ赤な蝶ネクタイ、そして、真っ黒の大きな三角帽子。
「私は、黒猫。黒猫と呼んでくださいませ。
私と一緒に、色々な愛の世界に皆様を招待しようと思うのです。
さて、貴方も一緒に如何ですか?」
黒猫の前には、大きな大きな赤い木製の扉。
黒猫が手を掛けると、ゆっくりと開かれる扉、辺り一面強い光に包まれていく。
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