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「だけどある時にすごく変な奴に出会ったんだ。そいつには偶然に俺の本当の顔を見られてしまった」
“あ・・・私のことだ”
すぐにわかった。
里香がからかうように、私の頬を後ろから軽くつっついた。
「そいつはとにかくすごく変わっていた・・・っていうより、すごく不器用で、人間関係を作るのがとても苦手な感じだったんだ。俺は最初ぶっちゃけ俺の本当の顔を見られたのがソイツでよかったと思った。
俺は口止めする意味もあったけど、おもしろ半分にしばらくそいつを側においたんだ」
そうだよ。
辻村は私を手伝い係と称するパシリに任命したんだよね。
その頃は辻村の事大嫌いだったっけ・・・
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