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「しばらく側にいてわかったんだ。
俺は始めにそいつは弱いやつだと思ってた。だけど違った。
すごく芯が強かった。
俺があるきっかけを軽い気持ちで与えたら、どんどん強くなって自分で前に前に進んでいった。
そいつは不器用な分、すごく素直でまっすぐだったんだな。俺はどんどん変わっていくそいつに驚いた。
すごく輝いて見えたし、うらやましくもなったんだ」
辻村、私の事よく見すぎだよ・・・
私は弱い。
少し前は対人関係がうまく築けなくて、友達もいなかった。
孤独だった。
だけど変われたのは、辻村のおかげなんだよ―――
初めは振り回されてるだけと思ったけど、辻村は私に光を照らしてくれた。
私にきっかけを与えてくれたんだ。
季節はずれの桜を見ながら
「生きてるんだから変わった奴とか、気まぐれあ奴がいても当たり前だよ。だから生きてるって面白いんだよ」
その言葉に励まされたし、勇気をもらった。
辻村と普通に話せるようになって、里香という親友もできた。
私が辻村にいろいろな物をもらったんだ。
辻村がいなかったら、
今の自分は・・・たぶん・・・ない・・・
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