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「俺の優柔不断な気持ちで振り回してしまって、相川先生には本当に申し訳ないと思っています。
だけど俺はもう気持ちは別のところにあります。
相川先生とは結婚はできません。
こんなに人を振り回して、迷惑をかけてしまった俺はここにいてはいけないと思う。
責任をとって、俺はこの学校を辞めさせていただきます。
生徒たちみんなには私的なことで迷惑をかけてしまって、本当にすまないと思っている。
みんなにあやまります。
ごめんなさい」
辻村はそう言って、深く頭を下げた。
体育館中静寂に包まれた。
そんな中、
「先生」
静寂の中、ある生徒がはっきりとした声で手を上げた。
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