◎勇気

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たぶん朝礼で言った言葉は私への最高の愛の言葉。 そして私へのさようならの言葉 ・・・そう思う。 “もう会えない” そうつくづくと実感した。 どんどん視界がにじんでいく。 “・・・や、やだ・・・やだよ・・・” ただでさえ遠く小さくなっていく辻村が見えなくなってしまうよ。 涙・・・出ないでよ。 せめて最後まで辻村を見せて欲しい。 写して欲しい。 そして目に焼きつかせてよ。 せめて。 せめて最後に・・・ 「篠原さん」 急に背後から声をかけられ、私は驚いてふりむいた。 そこに立っていたのは、間宮さんだった。
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