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たぶん朝礼で言った言葉は私への最高の愛の言葉。
そして私へのさようならの言葉
・・・そう思う。
“もう会えない”
そうつくづくと実感した。
どんどん視界がにじんでいく。
“・・・や、やだ・・・やだよ・・・”
ただでさえ遠く小さくなっていく辻村が見えなくなってしまうよ。
涙・・・出ないでよ。
せめて最後まで辻村を見せて欲しい。
写して欲しい。
そして目に焼きつかせてよ。
せめて。
せめて最後に・・・
「篠原さん」
急に背後から声をかけられ、私は驚いてふりむいた。
そこに立っていたのは、間宮さんだった。
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