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間宮さんはそんな私を見て、ふっと笑う。
「篠原さん、あんた辻村にあんなに愛されてて本当に幸せものだよ」
「・・・え?」
「わかんないの?
全校生徒の前で愛の告白されてさ。
あれは一種の公開告白だって。
辻村、本当にあんたのことが好きなんだよ。
生徒であるあんたを本当に愛してるんだよ」
さっきまで必死で我慢していた涙が堰を切ったようにあふれてくる。
「一体あんたは何やってるんだよ?こんなとこでぼーっと感傷に浸ってる場合じゃないんじゃないの?
辻村先生のこと本当に好きなんだったら、いきなよ
!
辻村先生のこと追いかけなよ。
今行かなかったら、たぶんあんたは本気で後悔するよ!」
間宮さんの言葉を最後まで聞かないうちに、私は廊下に飛び出していた。
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