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「そんな目すんなら見せてやろうか」
「ああ、見せてくれ」
少し微笑みながら言った。
神威はゆっくりと目をつぶって深呼吸をしてから口が開いた。
「王子やはりお探しの女性は見つかりませんでした」
神威は役になりきった様子で言った。
「…」
竜二は黙ってそれを見つめた。
「…これで良いか竜二」
「ああ、だがな…もうちょと工夫した方が良いな」
「解ったもうちょと考えて見る」
「ああ」
「そういえばさっきまで何思い悩んでたんだ」
神威は心配そうに聞いて来た。
「解るのか」
「さっきも言っただろうお前は考え事してるのがバレバレだって…」
神威は少しあきれたように言った。
「そうなのか」
竜二は全く解ってなさそうに首をかしげながら聞いた。
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