1章

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「とりあえず俺に話してみろや力になれるかどうかは解らねーがとりあえず話せば楽になるぞ……たぶん」 「そうなのか…」 竜二は少し明るく神威に聞いた。 「ああ…たぶんな」 竜二は神威が言った『たぶん』が聞こえてなかったのか竜二は昨日の事を嬉しそうに語り始めた。 「実はさ…昨日の夜に人魚姫役にふさわしい女の子を見つけたんだ」 「うん…それで…」 「なんかあやしまれて友達のような奴が来て居なくなった…」 「そりゃいきなり話しかけられたら誰だって逃げるって」 「そうなのか…」 「いつも同じ場所で歌ってるんだったら今夜行ってみたらどうだ」 「そうだなサンキュー神威やっぱお前って最高の親友だ」 竜二は明るく神威に言った。 「そうかよ」 「じゃ俺帰るからここの戸締りよろしくな」 竜二はそう言って家に帰って行った。 「ああ」 神威は少しあきれながらそんな竜二の姿を見送った。
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