1章

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家に戻った竜二はメモ帳とボールペンを持って家を出た。 「これがあればきっとあの子と喋る事ができるぞ」 竜二は笑顔で紫苑と出会った場所にむかった。 「まだあの紫苑って子来てない見たいだな…しばらくこの辺りでも歩いて時間潰すか…」 しばらく辺りを歩いているとだんだん暗くなってくるとしだいに紫苑の歌声が聞こえてきた。 「やっと来てくれた…」 竜二は嬉しそうに紫音に近づきながら言った。 紫音はすかさず逃げようとした。 「少しでいいから話さないかこのとおりボールペンとメモ帳を持って来たんだ頼む」 紫音は竜二が頭を下げる様子を見て黙ってその場に座ってメモ帳とボールペンを受け取った。
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