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「私も好きなのに..どうして...」
つい言葉に出てしまった...
友達以上な感じって自分で思ってただけなの?
今日だって..手..いきなり掴まれて..
そんなこと思ってたら涙がこぼれた...
さっき我慢してた分と..悲しみが一気に...
夕日を見ながら泣いちゃって..
街行く人達は変に思ってるんだろうな..
でも...とまらないし..
しばらく橋の上でいたら..いつの間にか雲行きがあやしくなって...雨が降り出してしまった...
傘なんて持ってないし...
今は雨に濡れてたい気分....
パシャパシャと走ってくる音がした..
一瞬..雨が止んだ..
「えっ?..」
「田中?何やってんだよ~びしょ濡れだぞ?」
「...坂本君..夕日見てたら..急に雨が降ってきて..」
「...田中..泣いてる...何かあったのか?」
坂本君の言葉にまた..涙が出てきてしまった..ダメだな...私..
「雨に..濡れてたかったの..悲しい事流してくれると思って...」
「...そっか...でもそのままじゃ風邪引くから俺の家にきなよ?ね?」
「えっ?」
「いいからいいから~」
そういって私の手をとってぐいぐい引っ張られていつの間にか坂本君の家に着いてしまった。
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