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「はい、スリッパ。あがって?俺の服貸してあげるよ。そのままだと風邪引くし..」
「...ありがとう。」
そう答えて坂本君の家に上がった。
坂本君の家は結構広くて壁に絵とか飾ってあるんだ。
いつも気になる絵が坂本君の部屋の近くにあるんだ。
立ち止まって見ていると..
「田中?その絵好きだね~?」
「うん。大好きだよ。イルカが気持ち良さそうにしてるし。」
そう話してたら坂本君が笑顔で..。
「よかった。さっき泣いてたからさ..心配してたんだ..」
「...ごめんね..まだちょっと落ち込んでるけど..少しは落ち着いてきたんだ..」
「そっか..元気出して?」
「うん..」
そんな話をしているうちに部屋の前に着いた。
「ちょっと待ってて?服持ってくるからさ。あっ!そうそう、部屋に長野がいるんだ。」
「えっ?..長野君?」
「うん、構わないでしょ?顔見知りだし..」
「.....ん..」
「田中..服持ってくるから待ってて?」
気のない返事しちゃった..
今は会いたくなかったなぁ..
そんな事思ってたらいきなり部屋のドアが開いた..
出てきたのは長野君だった..
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