2.偽りの恋人..。

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坂本君の胸の中で、落ち着いてくる自分がいた。 なんだろう? 安心するな...。 しばらくそのままでいた。なんとなく心地よくて...。落ち着いてきたけど..私、坂本君と抱きあってる! とたんに恥ずかしくなってしまった。 「あの..坂本君?も...大丈夫..ありがと..。」 「ん?大丈夫?...うん。大丈夫ならよかった。」 「なんか..ごめんね..あんなに泣いちゃって..。」 「いいよ。気にしなくて...あ..こんな時間だね..制服乾いたと思うから持ってくるよ。」 「うん。」 気がついたら20時を過ぎていた。 いつの間に..。 雨やんだかな? しばらくすると制服を持って坂本君が来た。 「乾いてたよ。体調は大丈夫?そろそろ送るよ。遅くなっちゃったし、雨はやんでるみたいからチャリで送るよ。」 「ん...ごめんね..遅くなっちゃって..服は明日返すね。」 「うん、わかった...じゃあ...行こうか?」 「うん、そうだね。」 そういって坂本君の服を借りたまま家に戻る。 帰り道に..。
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