13人が本棚に入れています
本棚に追加
「あのさ..田中は長野に振り向いて欲しいんだろ?俺..協力してあげようか?」
「えっ?まぁ..確かに振り向いてくれたらいいなとは思うけど..優の事..裏切れないよ..」
「そっか..。」
なんか気まずい..。
坂本君が協力してくれるのは嬉しいんだけど、なんか利用してるみたいで悪い気がして..。
「田中?俺さ..田中の事好きだよ。だけどさ田中が苦しんでるの見るのが辛いんだ..。だから...形だけでも恋人同士にならないか?」
「えっ...でも..私がオッケー出しちゃったら坂本君の事利用してるみたいで悪いから...。」
形だけの恋人同士?
坂本君の事...友達として好きだけど..そんなこと..できないよ..。
「俺は構わない。すぐに答え出さなくてもいいよ?ゆっくり考えてくれたらいいからさ...あっ、家に着いたよ?」
「うん..考えておくね...送ってくれてありがと..服、明日返すね?」
「うん、わかったよ。ゆっくり休んで。じゃあ...また明日。」
「気をつけてね。」
坂本君が見えなくなるまで見送った。
最初のコメントを投稿しよう!