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…そんな勝手な俺の思いをよそに、罵声、怒声が続くのである。
あまりにうるさいので、注意(仲裁?)しようとドアを開けたところ、ちょうど外に出て来た旦那さん(ではないかも…まぁいいか)と鉢合わせした事があった。
スキンヘッドに髭をたくわえた、腕っ節のいい、大男。
…俺は無言でドアを閉めた。
暴力でもふるわれていないかと心配したが、時々見掛ける奥さんは怪我はしていないようだった。
さすがに彼も女性に手をあげることはしないらしい。
…まぁ、そんなこんなで俺は両隣の騒音に悩まされていた。大家さんに相談すると、
「嫌なら出てってくれていいんだよ」
俺の安月給を知ってか知らずか、そんな事を言う。…我慢するしかないか…。
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